ホンダ インサイト / HONDA INSIGHT |
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ハイブリッドカーの革命児、ホンダのインサイトがマイナーチェンジしました。 従来の1.3Lエンジンには気筒休止を組み込んで燃費を改善、さらに走りの1.5Lエンジンを追加して、バリエーションが広がりました。 インサイトの外観は、ホンダらしいデザインを基本に、流れるような屋根をつけたデザインが特徴です。 空気抵抗を減らすための流線型の屋根の形がそのまま、ハイブリッドカーらしい形となっているのです。 概観のイメージは、マイナーチェンジでもほとんど変わりません。 フロント廻りは最近のホンダのデザインを基本に、ちょっとダイナミックな造形を取り入れました。 グリルのデザインやカラーにも若干の変更が見られ、空気抵抗を減らす為に、動きを加えた印象です。 とはいえ全体的には、現在のホンダらしい端正なデザインそのままです。 ドア廻りのデザインはほとんど垂直に立ち上がり、室内の空間を最大限に確保しようとしたことがうかがえるデザインです。 リアはルーフを若干絞り込んだデザインがポイントで、気持ち跳ねたような形で終わっています。 バンパー廻りの存在感のあるデザインと好対照の屋根エンドの処理により、独自のデザインでまとめています。 全体としては、ホンダらしいデザインの中に流線型のハイブリッドデザインを取り入れた、バランスのいい万人向きデザインといえそうです。 フロント部分の変更があっても、ほとんど印象は変わっていません。 ハイブリッドカーでも、普通にスポーティーに使って欲しいという、ホンダらしい考え方を表現したデザインともいえそうです。 インサイトのインテリアは、クルマらしいデザインが基本です。 こちらもデザインの基本は変わらないものの、メッキパーツを追加して質感が向上しているようです。 直線的なデザインの中に丸いデザインをたくさん取り入れた、独特のデザインはそのままです。 独特とはいえクルマのインテリアらしいデザインなので、ハイブリッドをさほど強調していないデザインに好感が持てます。 質感はそこそこ上質で、ちょっとポップな造形と上品なカラーのバランスは、飽きの来ないデザインでまとめてあるといえそうです。 外観同様にハイブリッドカーをさほど意識させない内装は、長く乗っても古さを感じさせない良さがあるといえるでしょう。 インサイトの装備は、あくまで標準的な装備がポイントです。 安全装備や快適装備が標準的で、目立つのはセキュリティーアラーム付という点くらいです。 とはいえフルオートエアコンやキーレスエントリーなどは標準装備なので、ベーシックグレードでも十分といえるでしょう。 インサイトの仕様を見ると、ベーシックグレードの燃費31km/Lの数字は、ハイブリットカーとしては標準的でしょう。 気筒休止を追加したことで若干燃費が向上していますが、大きな違いはありません。 ただ実走行に近いJC08モードにおける燃費向上のほうが大きいので、より効果的な燃費向上がなされているとも言えそうです。 ただ1.5Lエンジンを積んだグレードは燃費が26.5km/Lと、ハイブリッドカーとしては今ひとつです。 モーターのパワーを見るとかなり弱めなので、簡易型のハイブリッドカーということが想像できます。 エンジンは1.3Lに加えて1.5Lエンジンが追加、CR−Z用エンジンを搭載したグレードが追加されました。 1.3Lエンジンと1.5Lエンジンは共に、そこそこのパワーやトルクを備えています。 1.5Lエンジンはサイズからすると必要にして十分な性能を持ちますが、燃費は今ひとつです。 1.3Lエンジンは若干弱めですが、モーターのアシストがあるので十分ともいえます。 モーターのパワーは弱めで、エンジンのアシストという意味合いが強い設計です。 スタート加速はモーターの恩恵がありそうですが、通常の走行時はエンジンパワーがメインとなるようです。 エンジンを中心に考えているところが、ホンダらしいクルマなのかもしれません。 ボディーサイズからすると、重量はかなり低めの数値に抑えられています。 室内の広さもサイズからすると そこそこの数値ですが、室内が広めのコンパクトカーと同等のレベルです。 あくまでもベーシックなハイブリットカーという性格が、このあたりにも感じられるところです。 ここまではマイナーチェンジでは変わり無しです。 スポーティーグレードは、1.5Lエンジングレードに変更となりました。 足回りについても標準的なサスペンションとタイヤサイズで、無理に燃費を追求したわけではないところは良心的でしょう。 タイヤサイズは幅が若干アップしましたが、これはエコタイヤのサイズに合わせた結果のようです。 全体では、ホンダのインサイトはハイブリッド技術をうまく活用した低燃費車というイメージが強いクルマです。 デザイン的にもメカニズム的にも、エンジンを効率よく使うためにハイブリッドを利用しているクルマのように感じます。 ハイブリットカーとしては、よりベーシックなフィットハイブリッドが出たので、1.5Lエンジンを追加したり、室内の質感を高めたちょっと上級のクルマとなりました。 普通のクルマに近いデザインやメカニズムにより、大きな違和感なくハイブリッドカーに乗れる美点はそのままキープしています。 コストパフォーマンスの点ではライバルが強力なので微妙なところですが、自然に運転できるハイブリッドカーとして個性的なクルマといえそうです。 ホンダ インサイトのグレード一覧です。
2011年11月マイナーチェンジ data:2011/11/11 ホンダ インサイトの仕様と装備へ ページトップへ 車を考える部屋 |
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