フィアット 500 1.4 16V / FIAT 500 1.4 16V |
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フィアット500に早くもスポーティーバージョンが追加されました。 とはいっても、スポーティーというより、不足していたパワーを加えた、気軽で元気に走るグレードとしての位置づけのようです。 外観はクロームメッキパーツが省略されて、スッキリしました。 その分、オリジナルの雰囲気が薄まってしまったのは、少し残念ともいえます。 オリジナルの造形を基本としつつも、パネルの継ぎ目の滑らかさなど細かい部分は最新の作りとなっていますから、デザイン面ではちょっと微妙です。 シンプルなデザインは、コンセプトとしては500らしいともいえるようです。 リア廻りから側面にかけての造形は、ちょっと現代風のデザインが強いのですが、段つきのデザインが500らしいところでしょうか。 全体的に見るとかわいらしさと現代のコンパクトカーとオリジナルの懐かしさのデザインのバランスを非常に上手く取っている点がさすがといえそうです。 スポーティーさを求めるクルマではないことを強調したデザインといえます。 インテリアでも、懐かしさは健在で、古風なパネルのデザインに懐かしさを感じます。 しかしダッシュボードや操作部分からメータ周りは現代的な素材とデザインでまとめられています。 シートは2トーンとなって、ここでスポーティーさが気持ち強調されている感じです。 シートアンダーボックスや自動防眩ルームミラーなどの快適装備は若干省略されていますが、このクラスのクルマとしては相応の装備といえそうです。 オリジナルのデザイン部分と現代のデザイン部分を明確に分けることで、割り切りの良いデザインとなっています。 仕様を見ると、サイズはコンパクトで、一時代昔の日本のコンパクトカー(スターレットとマーチの時代)位の大きさです。 高さはヨーロッパのクルマとしては結構高くなっていますから、スポーティーとはちょっとずれるところでしょうか。 ホイールベースは2,300mmと短く、後席は狭さを感じるかもしれません。 トレッドは、POPグレードのみ他のグレードよりも10mm狭くなっているところが不思議なところです。 また、1.4 V16 は車重も1,020kgと、エンジンが大きくDOHC化されたために、ベーシックなエンジンより40kg増です。 7つのエアバッグ(フロントのデュアルエアバッグ、サイドエアバッグ、前席ウインドエアバッグ、運転席ニーエアバッグ)を標準装備で、安全性は十分。 このあたりに省略がない点は好感が持てます。 燃費は13.8km/Lと、ギヤ比とエンジンサイズの為に1.2Lモデルより1.8km/L悪化しているのは、仕方のないところでしょうか。 日本車の燃費レベルと比較すると大きく見劣りしてしまう点が弱点といえそうです。 エンジンは若干ロングストロークでツインカム化されました。 ドライブバイワイヤーや連続可変式バルブタイミング機構などを装備して、出力は6,000rpmで100馬力、トルクも4,250rpmで13.4kgmと、かなり高回転型で優秀な数値となっています。 特にトルクアップが大きく、エンジンをさほど回さないでも そこそこ走れそうです。 ATの制御にスポーツファンクションモードが追加されているところが、スポーティーグレードらしいところです。 タイヤは185/55 R15と十分な大きさで、ブレーキもフロントがベンチレーティッド化、リアもディスク化と1.2Lの弱点が払拭されました。 しかし回転半径が5.6mと異様に大きい点は、ちょっと問題かもしれません。 何しろ1.2Lグレードよりも0.9mも大きくなってしまいました。 エンジンサイズに無理があるのかもしれません。 ESP(電子制御式スタビリティコントロール)、ASR(駆動輪空転防止機能)、HBA(ハイドローリックブレーキアシスト)、ヒルホールドシステムなど、電子制御システムはフル装備とも言える豪華さは変わらずです。 全体ではシンプルなスポーティーさに好感が持てます。 コストについても、エンジンパワーや装備を考えると十分納得できるレベルとなりました。 24KWのために25万円のコストがかかりますが、車重とパワーを考えると、このスポーティーモデルの方がバランスが良さそうです。 エンジンが元気なので しっかり回すと楽しそうですが、究極の速さを求めるクルマではありません。 コンパクトさや短いホイールベースを活かして、軽快に走ることが基本でしょう。 懐かしさと最新のデザイン、そして機能と性能がうまくバランスしたクルマといえそうです。 これで外観のクロームメッキがあれば、500らしさが強調されるのでしょうが、今の車にはないデザイン要素も多いので、単独で見ればこのデザインも有りでしょう。 フィアット 500 1.4 16Vのグレード一覧です。
2008年5月デビュー data:2009/07/24 フィアット 500 1.4 16Vの仕様と装備へ ページトップへ 車を考える部屋 |
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