マツダ ロードスター / MAZDA ROADSTAR |
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マツダのロードスターは、世界で最も売れているオープンカーで、ギネスブックにも掲載されています。 2008年12月にマイナーチェンジしたロードスターは、若干重くなったものの、ダイナミックなフロントデザインとエンジンがより高回転型になった点が大きなポイントとなっています。 外観では、最近のマツダデザインに準じた、ダイナミックなフロント廻りのデザインがポイントでしょう。 エアインテークからフォグランプ周りまでシャープなデザインとなり、前作から一気にダイナミックなデザインに変化しました。 ただ、リア廻りは前作同様で、フロント周りとのデザイン的な違和感を感じてしまうところが弱点ともいえます。 せっかくのスムーズなボード状の全体の形の作り方に対して、フロント廻りが浮いてしまっている印象も感じてしまいます。 ただ、タイヤ廻りの盛り上がったデザインにはマッチしたフロントデザインといえるのでしょう。 さすがにマイナーチェンジで大きくデザインを変えるのは難しいものですね。 全体的にはデザイン力はあると感じられるのですが、リア廻りのデザインがほとんど前作のままなので、大きく変わったフロント廻りとのデザイン上のつながりが弱点となってしまいました。 とはいえ、フロントだけやリアだけを単独で見ると、結構良いデザインなのです。 2面性を持つデザインに納得できれば、良いデザインといえるでしょう。 インテリアは前作と基本は同じですが、よりメカニカルを意識したデザインと言えるでしょう。 メタリックパーツの多用で、外観同様にスポーティーさを強調したデザインとなりました。 メーターのゼロ指針6時レイアウトは、スポーツカーらしいこだわりと言えます。 ただ、メカニカル面を意識しすぎなのか、若干うるさい感じがしてしまうのも事実です。 丸のモチーフと直線デザインの組み合わせで高級感のあるデザインと、スポーティーなメタリック調の色使いが若干アンバランス。 デザインでは高級感を狙っていて上手くいっているのですが、メタリックパーツが逆に安っぽさを演出してしまった感じです。 シートの作りは良いようで、コックピットの適度な囲まれ感もいいバランスでしょう。 全体的にはクリーンでスポーティーなまとめ方は変わらず、高級感の演出には多少違和感を感じる部分もありますが、外観同様レベルが高い内装デザインとは言えそうです。 便利な収納などは、日本のクルマらしく気が利いています。 エンジンやミッションはスポーティーを意識した高いレベルでまとまっています。 気持ちショートストロークのエンジンは、最大トルクを5000rpmで発生、最大出力も7000rpmで発生と さらに高回転型となりました。 スタンダードグレードとNA-Rの5速になってしまうのが残念とも言えますが、今回の6速は燃費を意識したようなギヤ比です。 5速まではかなりのクロスレシオで、高回転の維持が比較的容易になっていますから、6速はクルージング用といえそうです。 6速の代わりに7,500rpmまで上昇したレブリミットを有効に活用するべきなのでしょう。 スポーティーな走りに最も重要な軽量化にも、アルミを多用するなど徹底しているところにも好感がもてます。 前後重量配分50:50をハードトップタイプでも実現しているところはお見事。 サスペンションの作りもスポーティーカーとして定番の作りで、リアのマルチリンクは多少荒めの路面でも確実なグリップが期待できそうです。 電気制御面や安全性では、必要にして十分と言う感じでしょうか。 しかしブレーキアシストはスポーティーカーには必要なのか、ちょっと疑問ですが、万人に対する安全面を考えると仕方がないのでしょう。 DSCは上級グレードでは標準装備ですが、他のグレードでは選べません。 ホイールベースが短い為に、DSCが欲しくなるシーンも多くなるはずなので、他のグレードでもオプション(出来れば標準?)設定が欲しいところでしょう。 ロードスターは、全体としてはスポーティーかつオープンカーという王道を極めたクルマと言えそうです。 コストから考えると かなり手が掛かっていて、コストパフォーマンスが相当高いという印象があります。 マイナーチェンジで、エンジンはスポーティーさを より強調しましたが、ギア比ではクルージングを意識。 このあたりは、先日までのガソリン高が影響しているようですね。 デザイン面では、基本のデザインはかなり良いのですが、違和感を感じてしまうところが増えたのは、マイナーチェンジでデザインを変更した為に、仕方のないところでしょう。 若干高価にはなったものの、これだけこだわりが強い専用設計のオープンカーが、この価格で買えてしまうところが素晴らしいところです。 用語について マツダ ロードスターのグレード一覧です。
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