クルマの燃費とエコロジーを考える 省燃費ドライビング1
アクセル・ブレーキの使い方

 
 
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クルマの燃費とエコロジーを考える

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クルマの燃費とエコロジーを考える際 一番のポイントになる、省燃費の為のドライビング・運転方法の中で、まず、アクセルとブレーキの使い方を考えていきましょう。

まずは、加速の仕方です。
一般的にはゆっくり加速が燃費が良いといわれていますが、クルマを機械的に考えるとあまりにゆっくり加速することは効率が悪いのです。
エンジンで一番効率がいいのは最大トルクを発生する回転数で回している状態です。
実際のクルマでは4,000回転位が最大となりますが、さすがにそこまで回転を上げると加速しすぎになります。
ですが、2,000回転以下ではエンジンの効率が悪くなるので、2,000から3,000回転程度で加速することがベストになります。

そしてAT車で良く使われるトルクコンバーターは、回転数が低い状態だとスリップが発生してエンジンの回転を有効に伝えられないので、この点でもある程度しっかり加速した方が良いのです。
また、エンジンの回転数が低いままだと高いギヤにチェンジしにくいという点もあります。
燃費の為には出来るだけ早く高いギヤで走る状態を作るべきなので、この点でもしっかり加速することが大切だといえます。

加速については、クルマの流れを妨げない位に、しっかり加速することです。
ただ、加速しすぎて前のクルマに詰まってしまうとブレーキが必要になるので、燃費が極端に悪くなります。
前のクルマとの車間距離を確保した状態でしっかり加速しましょう。
この時、アクセルを急に踏み込むと、クルマは燃料を濃くしてパワー(トルク)を上げようとしますから燃費が悪化します。
ゆっくり、かつ、しっかりアクセルを踏み込むことが加速の際のポイントとなります。
私のクルマ(トルクコンバータ)の場合、1速では3,000回転位、他のギヤでは2,500回転位でギヤが変わることを目安に、アクセルの踏み方をコントロールしています。
(大抵のクルマの場合、始めの1速だけは回転数が上がりめでのギヤチェンジになります。)


では、一旦スピードが乗ったら、どうすれば燃費を上げることが出来るか考えましょう。
燃費を良くする基本は、高いギヤで一定の速度で走ることです。
自分のクルマが一番高いギヤに切り替わるのは何キロ(km/h)で走るときなのか調べて、出来るだけその速度以上(当然法定速度の範囲内です)で走ることを意識しましょう。
私のクルマの場合、50km/h前後でトップギヤに入るので、50キロ制限の道では一旦55km/h位までスピードを上げてトップギヤに入れ、その後を出来るだけ50km/hをキープして走ることを意識しています。
(クルマのギヤは切り替わる車速に幅があります。私のクルマの場合、53km/hを越えたあたりでトップギヤに入り、47km/h以下になるとギアが下がりますから、トップギヤに入れるのに55km/h位まで一旦スピードを上げる必要があるのです。)

この時、自分より出来るだけ先のクルマの流れに注意して、流れが悪くなってきたら早めにアクセルを緩めます。
燃費を悪化させる最大の原因はブレーキをかけることなので、ブレーキに頼らず、アクセルで可能な限りスピードを調整するために、クルマの流れが悪くなる時を出来るだけ早く知ることが重要なのです。
赤信号も同様で、先の信号が赤だったら出来るだけ早くアクセルを緩めます。
信号が黄色に変わったら、加速しないで間に合うタイミングならそのまま進み、加速が必要なタイミングだったら止まりましょう。
無理な加速は燃費が悪くなりますし、危険です。


道路に 上りや下りがある場合、下りで勢いをつけて上りを惰性で進むイメージで、重力を上手く利用してクルマのスピードを調整すると燃費向上に効果があります。

スピードが遅いクルマが前を走っていたら、走っている車線を変えて抜いてしまうことも、燃費改善には効果的です。
この時のポイントは、車線変更をゆっくり行うことです。
クルマが曲がるときには、曲がりが強くなるほどタイヤの摩擦が大きくなるので、ゆっくり曲がる方がスピードが落ちずに済みますし、周囲を確認する時間も稼げますから安全に抜けます。
混んだ道でクルマの間を縫うように走ることは危険な行為ですし、加減速も急になるので燃費が悪化します。
道全体が混んでいるときは、アクセルでスピード調整することを重視しましょう。

高速道路では、燃費の最大の敵は空気抵抗になります。
(都市高速を除く)大抵の高速道路ではスピード制限が100km/hなので、100km/hで走りたい所ですが、スピードが上がると空気抵抗の増え方が大きくなるので、80km/h程度が経済的なスピードになります。
(空気抵抗はスピードの2乗に比例しますから、2割スピードが上がると4割以上抵抗が大きくなります。
また、スピードが低い場合は空気抵抗以上にクルマの重さや摩擦の影響が大きくなるのでスピードが遅すぎるのも問題なのです。)

窓を開けると空気抵抗が相当大きくなります。
クルマのスピードが低い場合は影響が少ないのですが、クルマのスピードが上がると燃費への影響が大きくなります。
空気の綺麗な場所では窓を開けて走ると気持ちがいいですが、普段は燃費の為に窓を閉めて走ることがお勧めです。
換気を行う場合はエアコンの外気導入モードを利用しましょう。
ただし、窓を開けることでエアコンの冷房を使わなくて済む場合は、冷房を入れるより窓を開けた方が燃費は良くなりますから、気候次第とも言えます。


では、ブレーキについて考えましょう。
ブレーキをかけることは、その後に加速が必要だということを考えても、燃費悪化の最大の要因とも言えるのです。
ブレーキの基本は完全に止まる場合と危険回避のときに使うもので、速度の調整はアクセルで行うことが基本といえます。
ハイブリッドカーなどに乗っている場合、回生ブレーキでエネルギーを回収できると思いがちですが100パーセント回収できる訳ではありません。
ですから他のクルマ同様に、アクセルでのスピード調整を基本とするべきです。

では、減速する際にアクセルを戻す以外に、燃費に有効な方法が無いのでしょうか。
いえいえ、エンジンブレーキが使えます。
トルクコンバーター式のAT車でも、シフトダウンしてやるとエンジンブレーキが利いてきます。
マニュアル車ほど利きは良くないにしても、減速にはかなり有効ですし、エンジンブレーキが利いている間は燃料の消費が少なくなるようなコントロールをしてくれます。
(アクセルを離した状態でエンジン回転数が一定以上に上がると燃料をカットしますから、その瞬間は燃費が無限大ということになるのです。)

ですから、AT車でも減速時にシフトダウンしてやると燃費が良くなるのです。
特に下り坂が続く場合などには、ブレーキへの負担も減らせますから、より安全な走行方法とも言えるのです。


クルマのドライビングにおける省燃費の基本は、アクセルでのスピードコントロール、クルマの流れの変化に早めに対応すること、エンジンブレーキを利用すること、この3つが大きなポイントになるのです。



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