クルマの日常メンテナンス 日常点検 |
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クルマの日常点検について考えます。 日常点検は確認が主で、交換作業はディーラーなどに任せた方が安心できます。 基本的には点検は車を動かす前か、動かした後エンジンが冷えてから行います。 運転前と後では各液の量や空気圧がかなり変化しますので注意が必要です。 エンジンオイル 量の確認は、エンジンを切って30分ほど時間を置いてから、オイルレベルゲージ(大体エンジンの右か左に樹脂製のワッカみたいな目立つ色のつまみ)をまっすぐ引き抜きます。 このワッカをまっすぐ引きます。 その先端の茶色のオイルがついている部分が表示の上のライン近くにあればOKです。 始めに布やキッチンタオルなどでついているオイルを拭き取ります。 私はホコリがゲージにつかないようにキッチンタオルを愛用しています。 一度きちんと戻して、再度ゆっくり引き出します。 私はクルマのゲージはオイルのついてる部分がつぶつぶ状になっている範囲にあれば良いのでOKです。 クルマによって表示のデザインが異なりますので、分からない場合はクルマの取扱説明書をみて確認します。 エンジンオイルが減っていたらオイルを継ぎ足しますが、オイルには色々種類がありますので、前回オイル交換したところかディーラーでオイルを購入した方が安心できます。 継ぎ足す場合は、入れすぎないように量を確認しながら追加します。 入れすぎるてもエンジンに悪影響がありますから注意が必要です。 最近のクルマは外車でも気にするほどは減らないものです。 オイルが減るクルマは減っていくペースが多くなった時、減らないのクルマは急に減りはじめた時には、どこかにトラブルが生じている可能性が高いので、ディーラー等メンテナンスを日頃依頼しているところに持っていってチェックしてもらいましょう。 オイル交換は私の車の場合、1年または15000kmごとに交換(これは日本車でも説明書に載っているのは同じくらいだと思います)。 メーカーの説明書は余裕を見ての数値なので、この間隔での交換で十分です。 ガソリンスタンドなどでオイルの色が汚れていると言われる場合も多いと思いますが、オイル交換してちょっと走るとすぐに色が濃くなります。 あまりひどい汚れ以外は、それほど気にしなくてもよいでしょう。 それより、オイルを触ってざらざらした感じがする場合には交換するべきです。 オイルに混じった鉄粉はエンジンを痛めますから。 カーショップの宣伝のせいか、6ヶ月(3ヶ月)5000km(3000km)が一般的になっているようですが、資源の無駄ですし、それだけのお金があればより良いオイルを1年15000km(これはクルマの説明書の期間と距離に従ってください)ごとに交換したほうが結果的に得だといえます。 フィルター(オイルエレメント)は2回に1回が標準と言われますが、毎回交換したほうが良いかもしれません。 私のクルマでは期間指定なしの15000kmごとですから毎回変えています。 これも基本は自分の車の説明書の交換時期を優先するべきです。 以上は普通に車を運転している場合です。 サーキット走行などで、エンジンに過酷なドライビングを頻繁に行っている場合は交換時期は早めにした方が良いでしょう。 交換を自分でしたいという人もいると思いますが、廃オイルの処理が難しいので専門店に任せましょう。 クルマに詳しい人(詳しくなりたい人)以外は手を出さない方が良いと思います。 冷却水 エンジンルームの中の半透明樹脂に入っている緑(または赤)の液体です。 その液体がMAX(FULL)の線からMINの線の間にあればOK。 エンジンを切った直後です。 液が多い状態ですね。 色は赤なのですが、ちょっと分かりにくいです。 エンジンが冷えた状態です。 液の位置は分かりにくいですが、ちょうど真ん中ですね。 減っていたら市販のロングライフクーラント(LLC)液を買ってきて追加します。 入れすぎると、エンジンの加熱で液体がこぼれだすこともあります。 クルマの車検が近かったら、寒冷地の寒い時期以外(水が凍らない時期、早めに交換しないとそのまま忘れて凍らせたら大変ですから)であれば、きれいな水を継ぎ足してもかまいません。 たいていのクルマは車検ごとに交換ですから。 もしくは、すぐに交換するという前提なら、きれいな水を継ぎ足してもかまいません。 冷却水が減るのが早くなった場合、どこかで漏れている可能性があるのでクルマを点検に出す際、チェックしてもらいましょう。 万一オーバーヒートした場合、クルマを止めてエンジンを冷やします。 冷却水が減っていたら、きれいな水を追加(キャップを開ける時蒸気が噴出しますからやけどに注意)します。 エンジンが冷えたら再スタート、水温計が再度上がりすぎるようであれば修理が必要でしょう。 クルマのトラブルが原因のオーバーヒートの場合、エアコンを暖房で温度最高にして外気導入モード、ファン全開にして窓全開で走れば、修理できるところまで走ることが出来る場合があります。 夏だとかなりキツイでしょうが、冬に10kmほど離れたディーラーまで乗って行った事がありますから。 バッテリー 最近のバッテリーはメンテナンスフリーが増えていますから、インジケーターをチェックして交換が必要ないかどうかを確認します。 メンテナンスフリータイプです。 インジケーターの説明は、写真では見にくいですが左側にあります。 バッテリー液を追加するタイプ(バッテリー上面にねじが6個(電圧により数が違いますが普通車は6です)並んでいるタイプ)は側面に液のラインがあります(見えにくい場合はねじを開けて見ます)。 最低ラインより液面が下がっていたら市販の蒸留水(バッテリー液)を各セル(各ねじごとに内部で分かれています)の液の高さが同じになるように追加します。 バッテリー強化液を追加しても良いのですが、私が使った限りでは効果は実感できませんでした。 バッテリーの端子部分のプラスとマイナス両方一緒には触れないように注意します。 片方ずつ端子部分が緩んでないか確認します。 緩んでいたら締めておきましょう。 バッテリーに触る時は軍手などをしておいた方が良いでしょう。 感電を防げますし、バッテリー内に入っている液は強酸なので、皮膚につくとやけどします。 ちなみに補充液自体は普通の水ですから心配なく、注いだときにはねた液が危険だと言うことです。 ブレーキ エンジンルームの中の半透明樹脂に入っている黄色の液体です。 これは、ブレーキのパッド(タイヤに連動しているディスクを挟んでブレーキをかける部分、昔はアスベストが使われていました)が摩擦で減ってくると液体も減ります(正確には液体が減るというよりパッドの減りにしたがって液面が下がる)から、急に減ったり最低ラインを下回っていないかどうかを確認します。 ほとんど上限です。 半年前にパッドを変えているので、ほとんど減っていません。 急に減ったり、最低ラインを下回っていたら要注意で、できるだけ早く点検してもらいましょう。 減っていたからといって、ブレーキフルード(ブレーキ液)を追加するのは禁物です。 液の減りでブレーキパッドの減りを簡易的に確認したり、トラブルを認識したりするので、トラブルや交換時期の基準がずれてしまいます。 安全に直接関わる重要な部分ですから、専門の人に任せましょう。 タイヤ チェックの基本は磨耗と空気圧です。 タイヤが減ってくると雨の日にクルマが止まりにくくなるので、注意が必要です。 タイヤ側面の接地面に近い部分をよく見ると小さい三角のマークが3箇所あります。 この部分の奥を見ます。 この部分の接地面の溝が他の溝より浅くなっていて、タイヤが減ってこの浅い部分が接地面と同じ高さになったら交換が必要です。 溝の中に出っ張りがあります。 周りがこの部分と同じ高さまで減ってきたら交換です。 ちなみに表面に細かいひび割れが見えますが、この状態なら交換しないといけません。 写真のタイヤは9年以上昔のタイヤですから脆くなっています。 また、前輪駆動車(FF)は特に前輪だけが早く磨耗しますから、同じタイヤで10000kmから20000kmくらい走ったらタイヤのローテーション(タイヤの前輪と後輪を入れ替えること)を行います。 自分でやることも可能ですが、4輪を交換するようなものですからかなり大変です。 また、タイヤの回る方向が決まっているものもありますから、クルマの12ヶ月点検時に同時にやってもらいましょう。 (言わなくてもほとんどのところがやってくれると思いますけどね。) タイヤの空気圧は、減っていると高速走行時にタイヤが破裂する危険がありますから、定期的にチェックしましょう。 メーカー指定の空気圧は給油口に表示してあるクルマが多いので確認しておきましょう。(なければクルマの取扱説明書にあります) 給油口の表示です。 基準は前輪後輪とも2.1kgfで、人と荷物がいっぱいのときは前輪2.3kgf後輪2.6kgfですね。 遠出や高速道路以外ならいっぱいに乗ったときでも調整する必要はないです。 大体2.0kgf/cm2くらいで、指定より低かったら空気を入れる必要があります。 チェックにはエアゲージが必要ですから、給油のときにガソリンスタンドで入れると手間もかかりません。 セルフのスタンドでも、タイヤの空気入れは常備してあるところがほとんどです。 使い方が分からなければ、スタンドに人に聞きましょう。 エアゲージとポンプつきの空気入れがあれば自分で入れることも出来ます。 高い分は、1割程度であればほとんど影響しません。 乗り心地やハンドルの重さが変わるので、好みで多少は増やしてもよいです。 ただし、厳密に調整したい場合、空気圧はタイヤが常温の状態での数値だと言う点が問題になります。 ちょっとクルマで走るとタイヤの中の空気はすぐに温まりますから正確な測定は難しくなります。 (ガソリンスタンドでは、それを見込んで少し高めの空気圧に調整しているようです。) こだわる人はエアゲージを買って自分で調整しましょう。 スタンドで調整してもらっても、結構ばらつき(0.1kgfくらいは平気で違ったりします)があります。 そこで、スタンドでは少し高めに調整してもらって、帰ってからタイヤの温度が気温と同じになってからじっくり好みの空気圧まで空気を少しずつ抜きながら調整します。 エアコン 冷却液は確認しにくいので、エアコンの効きが悪くなってから補充してもらうことになるでしょう。 匂いが気になるなら、消臭剤を使いましょう。 効果にはかなり差がありますから、いくつか使って自分の好みに合った物を探すしかありません。 また、窓ガラスが曇ってきたらエアコンを入れるとすぐに消えます。 ライト ウインカーの電球切れのチェックは、クルマを停止して、ハザードランプを付けた状態でクルマの外から見て確認します。 バックランプは暗いときにバック走行すれば分かりますが、ブレーキランプの確認は壁にクルマを後ろ向きに近づけ、停止した状態で(シフトをパーキングに入れる、サイドブレーキを引くなどして確実に停止しましょう)ブレーキを踏んだり離したりすると壁から反射光で分かります。 切れていたら整備不良で道路交通法違反になりますから、早急に交換しましょう。 ランプの種類はクルマによってさまざまなので、バルブ(電球)が切れたら取扱説明書を読んで、自分で取り替えられるか否かを確認します。 取り替えられる場合は、切れているバルブを確認して(外して直接持って行ってもよいです)同じ形状で同じワット数のバルブをかって取り付けます。 たまに入手困難なバルブもありますから、その時はディーラーから買いましょう。 簡単に交換出来る場所なら、バルブだけ買って自分で取り付けたほうが安く上がります。 (バルブ自体はヘッドライト以外はホントに安いので、ちょっと気が引けますが、交換してもらうと工賃で10倍以上高くなります) ヘッドライトの高効率のバルブについては、(マイカーの部分でも触れていますように)効果はかなりあります。 ディスチャージランプが付いているなら手を加える必要はありませんけどね。 ヘッドライトのロービームが切れた場合、ライトカバーの上3分の1をガムテープなどで覆いハイビームを使うという応急処置もありますが、必要がないときはガムテープをはがしておかないとテープのベタベタがライトのカバーに付いて取れにくくなるので注意が必要です。 ワイパー これは、劣化してくると拭きが悪くなるので、ゴムが切れて交換する(通常の12ヶ月点検ではこの状態にならないと交換しません)前に交換することが多いと思います。 ガソリンスタンドで交換してもらう事も多いのではないでしょうか。 これを自分で交換する場合は、探すのがちょっと面倒です。 ワイパーブレード(ワイパーゴム)の形状が自分のクルマに合う物をカーショップ備え付けの適応リストから探すことになります。(よく売れている車種なら製品にも書いてありますが、種類が多いのでリストから探した方が結果的に早く探せます) 市販のワイパーには、ガラスに撥水効果を与える物やビビリ音が少ない物等付加機能があるものも多いので、自分の用途に合ったワイパーが選べる点も魅力の一つです。 取り付けは説明書を読めば簡単に出来ますが、取り付けの方向には注意しましょう。 逆につけると外れやすくなったり、ビビリ音の原因になりますから。 他にも点検事項はありますが一般には難しい部分が多く、私が普段気にかけているのはこの程度です。 ページトップへ 車を考える部屋 |
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